2023年の元旦に買ってしまった機械、ドッグタグマシン。
名前だけ聞くと？と思うかもしれませんが映画などで特に軍人さんが首から下げているIDタグのことです。戦場で亡くなった戦友のドッグタグを引きちぎって持って帰る、お墓に置いてくる、そんなシーンを見たことがある人も多いかと思います。
そのドッグタグの文字を打刻する機械を入手しました。
詳細は不明なのですが、譲って頂いた方の情報では昔は嘉手納基地で使用されていてそこからの放出品という事です。正式にはAddressograph-Multigraph CorporationのGraphotype Model6344という機械で、元々は郵便の宛名を打刻されたものだったそうです。1940〜50年くらいの物でスチールやアルミなどを薄い板に文字を打刻することができるので、銘板などにも使われていたようです。現在ではもっとコンパクトで簡易な機器でも同じ事ができますが、タイプライターのようなキーボードが付いていて5行の文字を打刻できます。
古いオイルが固着してコンディションとしては微妙だったのですが、手入れをして基本的な動作は問題無く文字を打てるようになりました。タグ自体は現在でもスチール製やアルミ製の物が手に入ります。
試しにいくつか文字を打って作ってみたりしましたが、1940〜50年代の機械で時代的にベトナム戦争などに従軍した軍人さんのタグなども打っていたのかなぁと思うとなんとなく感慨深げです。
しばらくテストで色々と打刻したりしながら正式に打刻サービスを開始したいと思います。機械自体沖縄でも数台くらいしかないと思います。ビンテージマシンで打刻されたドッグタグどうでしょうか。（実はもう一台同時に譲って頂いたのですが、それはまた今度）
