活版印刷に没頭する

活版印刷のために、
旅に出るのもいい。

手動式活版印刷機(手キン)を4台常時完備

既に現役を退いた永井機械鋳造株式会社の「NA-2型手フート印刷機」を使った活版印刷を楽しむことができます。
金属活字や樹脂板などを使い、思い切り凝ったプライベートの名刺や招待状、ポストカードなどを印刷できます。
友人と一緒に活版印刷体験も楽しめます。

活版印刷が好きです

指先に感じる印刷

活版印刷は凸版とも呼ばれ、ハンコのように実際に文字がそこに存在しインクを乗せて紙に押しつけることで印刷される印刷方式です。そのため、厚みのある紙や柔らかい紙を使って印刷すると微妙に凹みが生まれます。これが最近活版印刷の特徴とされて、指先に感じる印刷になるわけです。
しかし、それでけではなく様々な種類の紙に印刷することができたり、個人でも扱うことができたり、またそのアナログで非効率な印刷方法であるがゆえに小ロットの印刷に適しているといった特徴もあります。使う人の考えが活字を通して紙に伝えやすい印刷方法とも言えますので、とてもクリエイティブに印刷を楽しめます。

金属活字で文字を組み活版印刷機で刷る面白さ

活版印刷では凸型になった金属活字を使用して1文字づつ活字を並べて(組版)レイアウトして印刷する形を作ります。またAdobe Ilustratorを代表とするデザインレイアウトソフトを使って自由にデザインされたデータを樹脂板または金属板と呼ばれる版を制作して印刷に用います。当工房では金属活字と樹脂板・金属板のどちらでも対応することができます。
時間はかかりますが、金属活字を使い文字を並べてそこに実際の物質としての「文字」がそんざいし、印刷されるのはとても面白く、また印刷されたものは思った以上に美しく見えると思います。一枚の名刺やカード、たとえ一色で刷られていても違いを感じることができると思います。


1時間単位で利用できます。

当工房では手動式活版印刷機(テキン・手フート)を1時間単位でご利用いただけます。初めてお使いになる場合は、利用講習が必要になりますが、以降は自由にご利用いただけます。通常は2時間程度かかるとお考え頂く方が良いです。慣れれば1時間でも十分印刷を楽しんで頂けます。

金属活字や樹脂板、金属板も手配できます。

金属活字や樹脂板・金属板の手配も承ります。当工房では主に横浜の「築地活字」さまに活字をお願いをしております。また樹脂板・金属版については制作内容により最適な業者さまにご依頼しています。

活版印刷のワークショップも開催。

活版印刷の面白さをもっと知ってもらいたい、そう考えて不定期ですがワークショップも開催いたします。シンプルな名刺の印刷から紙や活字を選んでじっくりとこだわりの印刷物を作るもの、活版印刷だけでなく他の紙工機器を活用したものまで様々なです。

紙が好きです

紙が全てを表現します

活版印刷では紙に全てを印刷いたします。実は紙の印象が印刷物の印象を決めていると言っても過言はないでしょう。一言で「白い紙」と言っても多種多様、その中から活版印刷に適している紙、自分の思う印象の紙を探すのも楽しいものです。
特に名刺やカードの印刷がメインとなる手動式活版印刷機の場合は印刷する人の好みや趣向、用途が紙の選定に強く影響いたします。小ロット印刷が可能で一枚一枚アナログで印刷するからこそ多種多様な紙を選び試すことができるのも魅力です。
活版印刷は紙が「ただの紙」ではないことがより強く意識できる印刷方法だと思います。

紙を選ぶこと自体がクリエイティブな作業

当工房では常時最低でも10種類以上の活版印刷に適した白い紙をご用意。またレギュラー用紙ではないですがさらに10種類程度はご用意してあります。全ての紙は1枚単位で購入でき、好きなだけ印刷を試すことができます。用紙見本帳もございますので、ご来店頂ければじっくりご確認できます。
お客様ご自身で用意した紙を使って印刷することももちろん可能です。持ち込み用紙の場合は印刷の圧力やインクの乗りを確認するテスト印刷も必要になります。そのためおおむね1割程度は多めにご用意していただくと安心できます。
近年活版らしさを表現したくて凹みの出る「厚く柔らかい紙」を要望する方も多いですが、版面のデザインや手動式活版印刷機の限界もございます。特別な要望がある場合は一度ご相談ください。



最後は白い紙に黒いインクに

最初はカラフルな紙やキラキラした紙など目が行くのですが最終的には白系で自分の指先に何かを感じるシンプルな紙に落ち着くような気がします。もちろん色紙を使うのも楽しいです。要はTPOによって使い分ける洋服のような紙使いがよいのでしょう。

表情豊かな紙で表現をする

スムースな紙だけでなく、表情豊かな紙に印刷ができるのが活版印刷の特徴でもあります。版のデザインにもよりますが、元々印刷用ではない紙などでも印刷ができます。市販されている洋紙の他に伝統的な和紙なども印刷することができます。

色付きの紙に印刷をする

活版印刷の良さを感じるのは白い紙が一番ですが、様々な色付きの紙ももちろん使用することができます。またインクを白やシルバーなどにすることで濃色の紙であっても美しく印象深い印刷物を作ることができます。